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zoom RSS 北朝鮮情勢E(崩壊要因)

<<   作成日時 : 2017/11/23 00:12   >>

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北朝鮮の崩壊要因は、いくつか考えられます。

最近の北朝鮮内部の状況が分かる情報がオンタイムの地上波にも新聞にも書籍にも乏しいので、以下、主として、ネット動画に転がっていた過去のNHKスペシャルや高英起氏の解説などから、勝手に妄想を膨らませてみました。


【出稼ぎ労働者の帰還→王様の耳はロバの耳】
国際的な制裁によって、出稼ぎ労働者が帰還することとなります。
これまでの北朝鮮は「洗脳」が解けることを恐れて、国民の出国をタブーにしてきました。カルト教団と同じです。
しかし、後述する「宮廷経済」の収入源として、背に腹はかえられず出稼ぎ労働をさせ、ブラック企業よろしくピンハネしてきました。その数、なんと十万人と言われています。

彼らはピンハネされて苦しめられた恨みがある一方で、外国を見ており、その中の一定割合は母国で教わってきたこと(例えば、外国は北朝鮮より酷いとか)が「洗脳」であることに気づいていることでしょう。彼らによって、今後「脱洗脳」情報が水面下で広まるでしょう。何故なら国民は情報に飢えています。体制が弾圧しても、この手の情報は広まります。
そして、北朝鮮全土にじわじわ広まる不安定要因になり得ます。
そもそも強制労働や飢えに苦しんできた国民の恨みはマグマのように蓄積され続けています。

「白頭山の血統」「キム・イルソンの生き写し」と言われようが、統治の正当性を失います。

国民がパワーを持たない李氏朝鮮の伝統を受け継ぐ国なので、崩壊の発火源にはなり得ませんが、崩壊現象が始まった時に崩壊を助長するでしょう。
つまり、この制裁措置はボディーブローのように機能すると考えられます。既に意地悪なチャイナは労働者を返すことを決めたと報じられています。

(注)ただし、彼らは徹底した反日反米教育を受けており、この点は崩壊後の彼らと接点を持つ際の要注意点だと思います。


【エリート子弟の国外逃避→忠誠心の欠如】
今年の春ごろから、エリート子弟が瀋陽、丹東に逃避しているそうです。エリート達は母国が戦争になる前に子弟を逃避させたわけです。

韓国のセウォル号事件の船長と同じく、「偉い者から先に逃げる」という、利己的な先逃精神です。血は争えません。。
これは、エリートたちが当代キムや国家(←と言えるのか?)を支える気がないことの裏返しです。

つまり、崩壊が始まれば、支える者がほとんどおらず、「一気に崩壊する」ということを意味していると思います。

余談になりますが、なぜエリート層が子弟を逃避させるという、粛清鬼であるキムに忠誠心を疑われるようなことができたのかが不明です。
瀋陽や丹東はチャイナ江沢民派の勢力圏であることと関係があるのでしょうか。ジョンウンは江沢民派に依存してきましたから、江沢民派の言うことは聞くだろうと思います。

考え過ぎかも知れませんが、江沢民は北朝鮮エリート層が簡単に習近平に寝返らないようにする「人質」の意味もあるかも知れません。ジョンウンは習近平に嫌われていますから、利害が一致します。


【プレゼント政治の縮小→忠誠心の低下】
先代に始まったプレゼント政治は、1970年代に始まり、功労あるエリートや兵隊、労働者に、リムジン、高級品、銃器、住宅などを与え、彼らの「忠誠心」を繋ぎ止めるのに大きな役割を果たしてきました。先代は年間300億円、当代は年間600億円(当初)もかけ、党の39号室が資金集めなどを担ってきました。
なお、39号室に関わる資金の流れを「宮廷経済」と呼びます。

過去に海外からの収入源は武器輸出でしたが、これが摘発されて難しくなった後、金や銅像、出稼ぎ(ピンハネ)が収入源となりました。しかし、これも先細りで、政権の求心力は「恐怖」だけになりつつあります。
そんな社会が長続きするはずがありません。

ここでも、制裁が効いているのではないかと思います。

なお、余談ですが、「宮廷経済」を細らせることで、ジョンウンの権力を弱らせるこの手法は、彼の叔父(先代の妹の旦那)であるチャン・ソンテクが先駆者です。マサオを擁立したかった彼は、当代から経済特区を任されると39号室に配下だった部署を行政府に集めました。
その結果、「宮廷経済」は細る一方でチャンの手元に資金が流れ込む仕組みを構築しました。おそらく彼は、この資金をマサオ擁立の軍資金にするつもりだったのでしょう。ジョンウンの急所を心得ていたわけです。


【「既に終わっていた」説】
プレゼント政治の国内的な収入源は国民から収奪したもので、一説では国民経済から6割も「搾取」していたとのことです。北朝鮮の実態は、弱者を苦しめるマフィア又はブラック企業的なファミリーが君臨する「地獄」です。

この「搾取」によって、80年代半ばには、北朝鮮の社会主義を支えてきた「配給制」が綻びを見せ、配給の遅配や休止が目につくようになったそうです。60年代半ばに日本からの資金や技術の援助を元に急成長して80年代半ばには新興国としてアジアNIESと呼ばれた韓国とは好対照です。70年代はまだ、北朝鮮経済の方が韓国よりもいいと言われていました。多くは日本統治時代の遺産でしたが。。。奇しくも70年代に拉致が始まります。

そして、「配給制」が崩壊する中、94年の飢饉で60万〜350万人が餓死したそうです。この時点で北朝鮮は終わったも同然でした。
ジョンイルは統治者として極度の無能ぶりを発揮したのです。(それに比べれば、スイス育ちの息子ジョンウンは後述する新興経済を育てた点、有能です。)

しかし、この頃から、ジョンイルは核兵器やミサイルの開発で「準戦時下」を創り出し、それによって自らの求心力を高めるという迷惑な統治手法を編み出しました。兵器開発は「宮廷経済」の収入になるという副産物もありました。

つまり、ジョンイルの時代に「宮廷経済」が「配給制」を崩壊させ、国家破綻の後に「準戦時下」に移行し、北朝鮮の「統治の正当性」は「社会主義」から「準戦時下」へと変質していきました。
後継指名の前に、ミサイル発射成功に際し、父ジョンイルが「今回のミサイル開発はジョンウンの功績」と称賛することでハクを付けさせたのは、「準戦時下」が「統治の正当性」になったことを象徴的に表す出来事です。

ちなみに、この90年代半ばにクリントン政権が北朝鮮を攻撃しようとしますが、推定被害の甚大さ(「米兵も5万人死亡」の試算)に攻撃を思い止まったので、それ以来、キムたちはアメリカの足元を見るようになったと考えられます。今は、その延長です。

ジョンウンがやりたいのは、本当は「新興経済」を活用して新たな統治手法を編み出すことかも知れませんが、そうだとしても権力を確立するには「準戦時下」を創り出すしかないのでしょう。さもなくば、第二のチャン・ソンテク(クーデター画策?)が出現するかも知れない状況に置かれていました。

しかし、この調子に乗り過ぎた「準戦時下」の演出が、「国際社会による制裁」という八方塞がりの状況を作ってしまいました。制裁は必ずボディブローのようにダメージを与えます。


【新富裕層(ドンシュ)→忠誠心なし】
北朝鮮には、チャイナとの貿易や不動産開発、流通、闇金などで稼いだ「ドンシュ(金主)」と呼ばれる新富裕層が出現しています。彼らの会社の経営権は党幹部が有して、上納金を得ています。
また、政権には収入の7割を上納していると言われています。
チャイナ型の権貴資本主義です。当代キムの下で、北朝鮮はミニミニチャイナに向かっていたようです。江沢民派の経済ブレーンがいたのではないでしょうか。

一般市民の月収が千円である中、平均1,200万円の資産を持ち、一食5千円のステーキや寿司を食い、ジムやネイルサロン、カフェに通う層で、数万人もいると言われています。
前の記事で紹介したabemaTVが取材した平壌のスーパーは、このドンシュ向けのものに違いありません。

ちなみに、この「超格差」も、チャイナそっくりです。銀河鉄道999の世界です。

国際社会による経済制裁は、鉄鋼や燃料の不足を通じて彼らの経済活動にも直接間接のダメージを与えるでしょう。経済活動は相互連関していますから。
アメリカによるテロ支援国家再指定によって、経済的ダメージには拍車がかかると考えられます。何故なら北朝鮮企業との取引はイメージダウンになるからです。
制裁に加えて、チャイナでの取引先だった江沢民派の凋落によってもダメージを被ると思われます。チャイナでは政治と経済は党幹部を媒介して密接に結びつき、独裁を確立しつつある習近平によって、江沢民系企業に制裁が加えられるからです。

制裁効果が発現するにつれ、ダメージを受けたドンシュはジョンウンを疎ましく思うことでしょう。また、そもそも党は彼らの富の7割を略奪する上に賄賂も要求する存在です。

したがって、彼らには、ジョンウンにも党にも忠誠心は殆ど無く、崩壊が始まった時に、それを助長するような動きをするかも知れません。


【崩壊の始まり】
以上にみたように、今の北朝鮮は、崩壊が始まった時に一気に崩壊する気配を漂わせています。

しかし、最初の崩壊現象がどのように起こるのかまでは、上記では予測していません。

前の記事、北朝鮮情勢D(http://s.webry.info/sp/66575033.at.webry.info/201711/article_8.html)の最後に書いたように、不満を抱えたエリート層がコリアン特有の「讒言合戦」を始めて政権内部から崩壊していくのが、最もありそうな気がします。

次にありそうなのは、コリアンは事大主義なので、ジョンウンの心が揺れて習近平におもねることで親習近平派が台頭し、親江沢民派との間で政争に発展し、ジョンウンが押さえきれずにやはり政権内部から崩壊するシナリオです。

この両方が組み合わさって、案外早く崩壊するのかも知れません。

いずれにしても、崩壊が始まるとあっという間に瓦解してしまうでしょう。北朝鮮崩壊後の朝鮮半島については、近いうちに考察してみたいと思います。


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