アヌンナキ??

最近、都市伝説で、
人類は惑星ニビルからおいでになったアヌンナキという宇宙人による遺伝子操作で創られた、
という情報が出回っています。

どこまで信憑性があるのか分かりませんので少し考察してみました。

まず、惑星ニビルなんて存在していません。
彼らは発見されていないだけだと言うのでしょうが。。。
都市伝説の主張するように、仮に3600年の公転周期を持った惑星があったとすれば、その惑星では大半の期間が太陽の光も遠過ぎ氷に閉ざされた一方、ごく短期間、太陽が眩しく灼熱の環境になってしまうことでしょう。

光も温度、水といった生命が育まれる環境がとても不安定で、生命が進化する環境ではないと思います。寒冷適応した生物は灼熱時に絶滅し、灼熱適応した生物は極寒時に絶滅することでしょう。つまり、微生物以上に進化することはないと考えられます。

これは、ちょっと考えれば分かるレベルです。惑星ニビル云々と言ってる人たちは、自分の頭に疑問を持った方が良さそうです。

惑星ニビルとかアヌンナキとかは、シュメールの粘土板に書いてあったそうです。私はその粘土板自体の捏造を疑います。

しかし、何らかの意図でこの都市伝説が流布されている可能性はあります。「聖書の神は宇宙人だ」と言わんばかりですが。。

この都市伝説は、より本質的には、トカゲ頭の宇宙人が人類文明に関与しているという内容です。
アメリカの大統領とかいろんな有名人は殆どがこのトカゲ頭(半霊)が形を変える能力を持っていて、世界の支配層のサークルを持っているのだとか。。。


なんだかよく分からない、際どい都市伝説だなぁと思って、情報源の一つであるデビッド・アイクという英国人の本を少し読んでみました。

テレビ業界にいただけあって、話の進め方が面白く、いったんは「ナルホド」と思わせるものはあります。本人は大真面目に信じ込んでいるようです。。確信から来る説得力。。


しかし、気になるのは彼が、この説に目覚めたのが、ある高位霊とのチャネリングがきっかけだということです。
チャネリング、、、一気に胡散臭くなってきます。

チャネリングというものが存在するわけがない、という意味ではありません。
日本にも沖縄のユタなど依頼者の先祖霊と交信する伝統的なチャネラーがいます。この多くは本物でしょう。欲まみれの自称霊能者と違って、彼らは自分がそういう能力を持ってしまったことに苦しんでいますから。

しかし、大抵のチャネラーは怪しいです。
特に高位の霊とチャネリングしたとかいうのは殆どが嘘か、化け物に騙されていると考えるべきでしょう。

それに、アイク氏が言うのが本当だとしたら、現代社会でとてつもなく巨大な力を有しているらしいトカゲ頭人によって「バラすな」と、消されるはずです。しかしながら、彼は著作業でタンマリ儲けています。彼は、なぜ消されないのでしょうか?

嘘臭さが漂ってきます。

さらにその内容がどうかと思います。以下、列挙します。(アイク氏の主張のうち、●は疑問なもの、○は肯定できるものに付しています。)


●トカゲ頭の宇宙人は、人類以前の猿人と自分たちの遺伝子を掛け合わせて人類を創造した。

→なぜ宇宙人と地球上の生物の遺伝子が同じ構造を持っているのか?聖書の人類創造神話よりマシという程度のトンデモ説ではないかと思います。
キリスト教文化圏では騙される人は結構いるんでしょうが、非キリスト教の日本人で騙される人は殆どいないと思います。


●トカゲ頭は人類と性交して、混血人種ができた。彼らには半霊体のトカゲ頭が憑依しやすい。

→同上。さらに半霊体の存在の遺伝子って何だか。。。
これも、聖書のネフィリムという、神と人間の混血種族の神話が下敷きになっているのだと思います。


●トカゲ頭だから爬虫類脳を持っている。

→トカゲ頭は宇宙人だったのでは?なぜ地球上の生物である爬虫類と同じような脳を持っているのか?
爬虫類誕生の時から宇宙人は関与していたのか?何億年という気の遠くなる時間の物語で、あまりに非現実的では?


○コマーシャルなどでは、本能(生存本能、食欲、性欲)を司る爬虫類脳を刺激して売り上げを伸ばすことに成功している。

→これはあり得ます。
夢の国の映画やコカの清涼飲料水にはサブリミナルで、性欲に関するメッセージが盛り込まれていることは有名な話です。
地球環境問題も、「このままでは人類の生存がヤバい」と爬虫類脳に訴えかける手法を取っています。


●月の中には、様々な宇宙人がコロニーを形成している。

→獰猛なトカゲ頭がいるのに、月の内部という狭い空間で、どうして戦争にならないのか?
コロニーなど存在しないか、トカゲ頭が獰猛ではないかのいずれかです。
仮にコロニーがあって、トカゲ頭が獰猛ではないとすれば、彼がチャネリングした高位の霊の意図はトカゲ頭をディスることです。人類を巻き込まないでほしいものです。。


●ロスチャや英王室など世界中のトップは実はトカゲ頭の交配種で、世界支配を目論んでいる。

→支配階層がトカゲ頭なんだったら、何でもしたい放題なのに、なぜ人間の自由を積極的に認めているのか?
習近平を無礼な奴だと言い、今上陛下に敬意を払ってくれる英王室が悪い存在とは思えない。むしろ善い存在では?

それに、この支配階層の実行部隊として悪く言われることの多い秘密結社は、この数百年間、科学や自由、民主主義の発展に自ら犠牲を払って多大な貢献をしてきたのでは?
独裁と違い、自由で民主的な国家は、支配階層の意に反するような政策を決めてしまうこともままあります。トランプ大統領はその典型です。


○欧米のエスタブリッシュメントは悪魔崇拝で、悲しみや苦しみのエネルギーをエサにしている。特に子どもの。

→これは、古代地中海世界を中心に同様の信仰があるので一概に否定できない。。。子どもを生贄に捧げる信仰。
殷や中米(オルメカ、ティオティワカン、アステカ、マヤ)の古代文明でも同様の生贄信仰があります。シナや中米で悲惨が多い理由か。。
文明と生贄。善悪両面を持つ霊的存在がいるのかも知れません。


○キリスト教は、バビロンなどで信仰されていた古代オリエント・地中海世界の諸宗教と共通点が多い。

→ローマ帝国が広めたキリスト教がタンムズなど冬至の太陽の復活再生の神話の影響を色濃く受けているのはたしかだと思います。

というか、本来のキリストが説いた教えをバビロン教にすり替えたのでしょう。キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝はオリエントかぶれです。つまり、バビロンかぶれです。

以前から、欧米のキリスト教って本来のキリスト教じゃないという気がして好きになれませんでした。単に「非ユダヤ人だから理解が浅いのか」と思っていましたが、それがバビロン教だというのはなかなか唸らされました。
欧米キリスト教の典型は、偽善のカトリック(ローマ教会)です。世界中に奴隷・植民地の惨禍を広めた悪魔教です。彼らが権威だった中世ヨーロッパは暗黒時代と言われます。

なお、そのカトリック支配と闘って、ルネサンスや啓蒙活動を支えたのが秘密結社です。つまり、暗黒(カトリック)と啓蒙(秘密結社)は、敵対関係にあった別個の勢力です。

アイクの書物では、この辺がごっちゃになっているので混乱します。それは、悪魔→トカゲ頭→交配種(ロスチャなど)→秘密結社→各国支配、という単純図式に収めようとするからおかしな理解になるのでしょう。


●エスタブリッシュメントの目的は、人類の奴隷化・家畜化。手段は「超管理社会」。

→これは、陰謀論でよく言われる主張です。
ならばなぜ、彼らが権力を握っているとされる欧米で、自由と民主主義を大切にするのか?遠回り過ぎないか?

一方、彼らと距離があって行動が不測のロシアやシナでは、世界管理のために、コミンテルンを通じて、抑圧的な共産主義体制を導入して不測を減じたのだと考えられます。
(ただし、共産主義国家へのロスチャなどの関与は立証はされていません。)

未来社会の姿だと言われるジョージ・オーウェルの「1984」は、1949年に書かれたものです。「超管理社会」が描かれています。著作時期から考えて、それは共産主義体制の管理手法を暴露したものだったのではないかと思います。つまり、未来の姿などではなく。

以下、秘密結社を使っての陰謀が存在したとしての話です。

彼らの理想は、数百年かけて築いてきた欧米型の自由と民主主義の社会ではないのでしょうか?
与野党の両方に裏で関与して、国民が選択している幻想を与えているだけという面はありますが、国民にとって「真の自由」の方が苦しいものです。それは「責任」と裏腹です。

「超管理社会」が彼らの目的だとすれば、
・ロスチャの本拠地とされる英国のEU離脱、
・ロスチャの子分ロックフェラーがウォール街を使って動かす米国のトランプ大統領の誕生、さらに彼による米欧対立
という現象をどう見たら良いのでしょう?いずれも国民の民主的選択を尊重しています。

むしろ、「官僚的な管理主義」が蔓延したEUは失敗作として捨てたとも考えられます。

本当に陰謀が存在したとして、ここ数年で起こっている現象は、彼らが迷走していることを示唆しています。つまり、強力なパワーである彼らもコントロールできない状態に世界がなっているということです。



トンデモ説の中にも一分の真実は隠れていると思いますが、こうやって見てくると、この都市伝説は現代の神話というべき内容で、矛盾が多いことが分かります。

果たして、どんな真実が隠れているのでしょうか。


それは、私には分かりかねます。。。

ただ、聖徳太子が編纂したとされる「先代旧事本紀」にも、
・宇宙人が遺伝子実験をして人類を創った、
・人類には爬虫類の遺伝子が混在している
という内容が書かれており、トカゲ頭と人類の歴史には、何らかの関係があるのかも知れません。

また、人類の文明は何度も発達と滅亡を繰り返しているというのはあり得ると思います。人類は、20万年前から今と同じ脳を持っていたのですから。

高度にテクノロジーが発達した現代において、こうした都市伝説が広がるのは、その背景にどのような心理が働いているのかが興味深いです。
もしかしたら、宇宙人の存在を想定することで、
・人類と現代文明を客観視したい、
・文明には、他の選択肢もあるのではないか、
・(キリスト教文化圏では、)聖書に代わる神話が欲しい、
といった心理が潜んでいるのかも知れません。

上記の「他の選択肢」は、意外なことに実は「日本型文明」にあるのではないか、
ということを、一応このブログ記事のオチにしておきたいと思います。

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