今の日本の現状を村にたとえると

ある地域に村がありました。
周辺の地域の村々は異民族の侵略によって壊滅的な打撃を得ています。

この村の村民は聡明で、異民族に支配される前に異民族の力の源泉を研究し、独立を保ちました。
しかし、村の存亡は常に周囲の村を征服した異民族によって脅かされています。また、何よりも心を痛める風景は、周囲の村の村人たちは元気を失っていることです。

そこで、この村の村民たちの優秀で義勇ある者たちは、周囲の村々に自分たちが会得した異民族の力の源泉を教えて、彼らの支配のくびきから脱してあげようと、わが身の危険も顧みずに、奮闘努力しました。

しかし、多勢に無勢。異民族集団は、この村を包囲して生活が成り立たなくしてしまいます。
この村の存亡が掛っています。ほっておくと、餓死者がどんどん出てしまいます。人命がかかっているのでどうにかならないか、村の役付きの人たちは何度も、異民族に掛け合いましたが、異民族たちはうすら笑いを浮かべるだけでした。(なお、異民族の側には、なんと昔いろいろと教えてあげた近隣の大きな村が構えており、一緒になってニヤニヤ笑っています。なんということでしょうか。)

そこで、村では、「どうせじり貧で元気なく死ぬのであれば、気概を見せて包囲網を突破すべく立ちあがろうではないか」ということになりました。ここに至るまで、いろんな解決策を試した上でのことです。彼らは聡明なので、気概を見せれば、何か局面が変わるという真理を知っていたのです。

もとより多勢に無勢。異民族によって、この村は敗北します。
そして、異民族が口々に言うには、「貴様らの蛮勇が和を乱したことを知りたまえ」「貴様らのせいで何人が死んだを思っているんだ」「全ての罪は貴様らにある」と。

村人たちは、内心「おかしいな」と思いましたが、特に反論もせず、時が過ぎるのを待ちました。
ただ、村人の中には、実は異民族への内通者がいて、その者たちは、後ろめたいせいか声が大きいのが特徴でした。奸智に長けた異民族はこの裏切り者たちを利用することを思いつきました。
あろうことか、村の子どもたちの教育を彼ら裏切り者に任せたのです。

そこで、この裏切り者たちは、子供たちに「村のためなんて考えちゃだめだ」「自分の権利とかを主張する人間になりなさい」「金儲けしなさい」「金はいいぞぉ」「間違っても、村のために死ぬような馬鹿なことをしちゃだめだ」「あの戦さの前に生きた村人たちはみんな馬鹿です。見習っちゃいけません」と教えました。
後ろめたいので、義勇ある利他精神を持った昔の村人たちのことを全否定です。
さらに、あの裏切り者の近隣の村には、米つきバッタのように頭を下げます。この近隣村の村民は傲慢尊大でしたが、「へへっ、おっしゃるとおり」というのが、この裏切り者たちの口癖でした。

そのうち、じっと黙っていた普通の村人たちは、もちまえの頑張りを見せて、村の再建をしました。村は金がじゃんじゃん入ってきます。
本当は、このあたりで、義勇に死んだ先人を顕彰するとか、村の誇りを思い出していい頃なんですが、この普通の村人たちも、口うるさい裏切り者たちに何を言われるのかが計り切れずに、義勇顕彰などお首にも出しません。

そのうち、あの戦さの後に生まれて「金はいいぞぉ。難しい道徳的なことは考えるな」と習って育った連中が村の担い手になる頃、村にはリゾート開発が始まって、大金が転がり込むようになりました。彼らは教師に教わった通り、「金はいいなぁ」と思い、何も疑わず、欲に任せていろんなことをしました。あの戦さの前の義勇の人たちとは、まるで対極で、どちらかと言うと、裏切り者の近隣の村の連中に顔つきは似ていました。
やがてリゾートブームが去ると、村は閑散とし始めました。もともとお金なんて、そんなものですが、いったんお金に執着が出来た豚連中は、人生の全てが終わったような寂しさを感じました。
その後もお金を追い求めましたが、何をやってもうまくいきません。
そのうちに、近隣の村のカネ回りが良くなって、金にしか価値を見いだしていない豚連中は、とても焦りました。「彼らに負けたくない」と強く思いました。意地悪をしようにも、プライドが邪魔をしてそれすらできません。
そのうち、羽振りのよくなった近隣村は、「ここは元々うちの村の土地だ」と、ありもしない言いがかりをつけてきましたが、豚になってしまったので戦う勇気すらありません。

先の戦いの生き残りの義勇の若者が、ひょんなことから時空の隙間に入り込み、時を超えて、元気をなくしたこの村にやってきました。
最初の一日は、この若者は興奮気味に、「こんな素晴らしい豊かな村になっているのか、みんな頑張ったんだね」と言ってました。
しかし、二日目以降、いろいろ聞いてみると、自分のような義勇の者は、この村では蛮勇のバカ扱いをされていることを聞いて憤慨しました。
義勇のために死んでいった幼馴染たちの名前すらも、あるいはその行為すらも誰も知りません。中には「あの時の義勇とか言ってた連中の行為は迷惑だ」と言う者までいて、胸が張り裂けそうな気になりました。
また、近隣のあの異民族になびいた村に米つきバッタのように頭を下げている連中がいることを聞いて、ますます憤慨しました。「なぜ裏切り者を罰さないのか、子供の教育に悪いではないか」と言いましたが、まさかその連中が教育をしているとは。。。それを事実を知って、この若者は気を失い、目が覚めてから悲嘆に暮れました。殆ど処置のしようがない、救いようのない村になってしまったことを嘆きました。

しかし、彼の憂いの胸のうちを明かしても、殆どの村人たちは、「そんなことより、お金の方が大事でしょ」「お金がないと誇りを取り戻せない」「近在の村の方が金持ちになった」と言うのは金のことばかりです。
若者は、「あの戦さの前はお金よりももっと大事にしていたものがあった」「村民としての誇りだ」「金の奴隷には誇りは一生持てない。誇りは心の宝を持とうとした者にしか持てない」と言おうとしましたが、なんだかそんな雰囲気でもなく言いそびれてしまいました。

せめて教育だけでも、「少しはまともな人間がやるようにした方がいいよ」と言っても、皆「カネ、カネ、カネ」で、「そんなことして金になるんかい、にいちゃん」「そんな面倒くさいこと、村役場に任せとけばいいんちゃんか」と言われる始末です。

若者は、近在の村がみんな異民族に支配されたのに、この村だけが独立することができたのは、教育に力を入れたこと、特にみんなで力を合わせて村を良くしよう、何か事が起こったら義勇心を奮い立たせようという村の長老の教育方針の御蔭だと言おうとしましたが、これも何か虚しくなって言い出せませんでした。

果たして、この村に未来はあるんでしょうか。
おそらく戦さの前であれば、若者の言おうとした事はすぐに理解され、実行されたはずです。それこそが、この村の力の源泉でした。


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