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zoom RSS キッシンジャー氏の思惑

<<   作成日時 : 2017/04/03 23:44   >>

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【ビスマルク外交】
キッシンジャー氏が理想とするビスマルクの外交の特徴は、「二つの大国による挟み撃ちを避ける」でした。(以下、ビスマルク外交についての記述は倉山満氏の分析を参考にしています。)

キッシンジャー氏の対中政策は、ビスマルクの対露政策と対仏政策を足した発想から来ている可能性があります。

ビスマルクは、フランスと敵対していたので、背後を突かれないようにロシアと組みます。
それだけでなく、イタリアやオーストリアとも組みます。
つまり、エネルギーを対仏に注力できる環境を作ったということになります。

【トランプ外交の危うさ】
翻って、トランプ政権とキッシンジャーですが、トランプ大統領は危なっかしさが目立ちます。
対中包囲網どころか、トランプ氏に反感を持つ諸国によって対米包囲網が形成されてしまいます。

例えば、トランプ氏にネガティヴなEU諸国がチャイナと組んだだけで、対中包囲網は崩れます。
EU諸国はNATOの基盤ですから、NATOが機能しなくなり、NATOが睨みをきかせていたロシアの自由度が高まり、チャイナ側についてしまいます。チャイナを中心にして、EUとロシアが関係を強化すれば、チャイナは天下盗りに王手をかけることになってしまいます。

おそらくキッシンジャー氏も関わっているであろうアメリカ、イギリス、インド、日本の同盟という構想を実現する大前提はNATOが揺らがないことでしょう。

いずれにしても、対中包囲網を真剣に考えるほど、今のままのトランプ外交は分かりやす過ぎて、逆の効果しか生まないことが危惧されます。


【キッシンジャー氏の考えそうなこと】
まだ、対中包囲網が形成されていない中でのトランプの反中外交が取り返しのつかない致命傷を負わないためには、今の段階ではチャイナに思わせぶりな態度を取っておくことが肝腎です。

キッシンジャー氏はチャイナとの付き合いが長く深かっただけあって、一種の敬意を抱かなければならないほど、チャイナが高い戦略立案能力と外交力を持っていることを熟知していると思います。

蔡英文総統とトランプ氏の電話会談の同日にキッシンジャー氏が訪中したのは、トランプ氏の「二つのチャイナ」発言で、チャイナが俄然本気になって、対米包囲網に動き始めないようにする必要があったためではないでしょうか。

ということは、対中包囲網が地固めできるまでの当分は、キッシンジャー氏はチャイナとトランプ政権のパイプ役を続けることでしょう。

この先のトランプ外交の対EU、対ロシア、対中東での動きを見て行く必要があるのではないかと思います。
これから2年間ほどで、アメリカが、多少の我慢をしてでも、これらの国々との関係を深めれば、トランプ・キッシンジャーのチャイナ潰しは本気だと考えた方がいいのだろうと思いますし、そのように動いていくと思います。

ただ、現段階は、ホワイトハウスにバノン氏のような反ウォール街で風変わりな一匹狼がいて、まだアメリカの政権内の力学構造が固まっていないので、紆余曲折が予想される段階です。こういう状態が続いている限り、アメリカは弱体化しますし、外交がぶれて他国からの信用を失ってしまいます。

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