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zoom RSS 天皇の御譲位

<<   作成日時 : 2016/12/22 01:44   >>

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多くの保守論客が、御譲位の法制化に反対しています。
日頃の彼ら保守論客の言動に賛同することは多いですが、私はこればっかりはどうも賛同できません。

(注)「生前退位」が当初スクープとして扱われたことは大いに問題だと感じましたし、その背後に何らかの外国勢力がいることまで想像しましたが、今は陛下御自身が「お気持ち」を発表された後です。

陛下は熟慮に熟慮を重ねられた末にお気持ちを語られたのですし、自らの御判断が誤っていないかを神に問われるために、上賀茂神社、下鴨神社を訪れておられます。
それほど謙虚なお気持ちであられるのです。

その陛下のお気持ちの前に、謙虚であるべきだと思います。

日本の歴史上、「天皇」の究極の本質は最高の神官です。国魂が日本を守護するのは天皇の敬神崇祖の祈り(宮中祭祀)があり、その天皇を国民が慕う心があってこそです。
多くの国民が天皇を慕うがゆえに、この度の陛下のお気持ちを最大限尊重すべきと直感しているのであり、これは麗しい現象です。
そして何よりも、「天皇」について考えるとき、この最高神官であるとの本質を抜きにすると、日本の「国体」からかけ離れた議論に陥ってしまうことでしょう。

現行憲法では、最も大切な宮中祭祀は国事行為に入っていません。
しかし、陛下は御高齢になられても「宮中祭祀」を大切にされていますから、御譲位されて、次の天皇に宮中祭祀をきちんと伝承しようとされているのではないかと愚考します。(公式には「象徴」としての御公務をきちんとするためとおっしゃっていますが。)

謹厳実直な昭和天皇に忠実な今上陛下ですから、「宮中祭祀」が途絶えることは、絶対に絶対に避けなければならない最重要事のはずです。

「宮中祭祀」は、天皇が宮中で行われる
◯天神地祇に感謝の祈りを捧げ、
◯皇祖皇宗を供養する
祭祀です。
つまり、日本文明の根幹である「敬神崇祖」の原型を代々行われているのです。
ここに、日本文明の体現者としての天皇の重要性があります。また、国魂はそのような天皇の祭祀により、日本国を守護するのです。
これこそが、日本の国体です。

「天皇」の本質をきちんと把握している保守論客であれば、「宮中祭祀」こそが、日本の国体、日本文明の究極の重要事であることは自明のはずです。
そして、今上陛下がそれをきちんと継承すり責務を感じておられることも察しがつくはずです。(そんな察しがつかない人物が保守を自称しないでほしい!)

保守を自称する論客は、やれ政治利用につながるとか、現行憲法が禁ずる天皇の政治介入だとか主張し、御譲位に反対していますが、明治の皇室典範や現行憲法に振り回されて、日本文明の命とも言える部分を見落としているのではないかと思います。

明治憲法が制定された際、「御譲位」に関して、賛成派は井上毅、反対派は伊藤博文でした。

「天皇」の本質を徹底的に研究した井上毅が御譲位に賛成の立場だったのは、御譲位は歴史上の慣行であるとの理由です。
彼は、天皇の統治は「しらす」という、最も弱い立場の国民に寄り添うもので、世界に類例がないものと喝破しました。

一方、その「しらす」ではなく「統治を総覧する」としたのが御譲位反対派の伊藤博文です。彼はドイツの立憲君主制を真似ました。

(注1)憲法の原案を書いた井上毅もドイツの憲法論を学びますが、「「国のかたち」を決めるのが憲法だ」とドイツ人に教わり、それゆえに、憲法を起草するには「天皇」を知る必要があるとの責任感で、古事記や日本書紀などで「天皇」を研究し尽くし、その結論が「しらす」という概念でした。

(注2)明治憲法は、天皇を「統治の総覧者」としてしまったがゆえに、後に、左翼的な軍国主義者たちに「統帥権の干犯」という論拠を与えた欠陥憲法でした。

伊藤は天皇を「(欧州型の)政治的君主」と位置付けてしまったがために、政治利用の可能性を排除するために、御譲位の可能性を排除したのでした。
現代風に言えば、明治憲法は「(仏独の)大統領型」の天皇に近いイメージです。それなら、政治利用が重大な問題になるはずです。

しかし、現行憲法の「象徴」は、明治憲法に比べて遥かに本来の「天皇」に近く、政治利用の可能性も低いです。
現行憲法では天皇に拒否権はなく、内閣の助言と承認に基づいて国事行為をなされることとなっています。

ですので、件の保守論客たちが何を騒いでいるのか、私にはさっぱり分かりません。いや、分からないばかりではなく、失礼ながら不遜だと思ってしまいます。

保守論客の方々には、
◯明治憲法は、天皇を政治利用された時には(明治維新のような)政体転覆も可能になるという極めて重大なリスクを孕んでいた。
◯現行憲法は、政治利用されてもその影響はタカが知れている。

という大前提で論じなければ議論を誤りかねないことに気付いてほしいと思います。

しかも、その結果は単なる失政では済みません。「宮中祭祀」という国体の根幹を失うリスクがある、つまり日本が日本でなくなるリスクを孕んでいることを想像してほしいと思います。
保守であれば、現に「天皇」という御役割を日夜勤めておられる今上陛下が熟慮に熟慮を重ねられた「お気持ち」を心の耳で聞いてほしいと思います。






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